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ガジュマルは熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木。
世界にはガジュマル類の植物が800種ほどあるとされるが、日本に見られるガジュマルは、主に沖縄などの南西諸島に、世界では台湾、中国南部やインドからオーストラリアなどにかけて自生している。
ガジュマルの名は、沖縄の地方名。
名の由来は、幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説や「風を守る」⇒「かぜまもる」⇒「ガジュマル」となったという説もあるが詳細は不明。
鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。
幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。
垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。
気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。
こうした過程で、土台となる木は枯れていくことから別名「絞め殺しの木」とも呼ばれる。
沖縄本島の名護市にはひんぷん(屏風)ガジュマルと呼ばれる大木が目抜き通りの真ん中にあり、名物になっている。
撮影地 沖縄本島 那覇市