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沖縄本島の南部、南城市のおきなわワールドにある玉泉洞。
玉泉洞は、我々ホモサピエンスがアフリカで誕生するはるか昔、30万年という気の遠くなるような自然の営みが創り上げた鍾乳洞。
1967年3月、沖縄がアメリカ統治にあった頃、愛媛大学学術探検部の調査隊山内浩教授によって玉泉洞の最初の探検・調査が行われ、その全貌が明らかにされた。
鍾乳石の数は100万本以上で国内最多、全長は5000メートルで国内最大級といわれる天然記念物の玉泉洞は、現在890メートルを公開、残りのエリアは研究用として保存されいる。
珊瑚を主成分とした琉球石灰岩でできた玉泉洞は、県外の鍾乳洞にくらべ鍾乳石の成長が早く、3年に1mmというスピードで成長する。
鍾乳石の成長が早い理由は、沖縄の気候が影響している。
熱帯・亜熱帯地方の気候は多量の雨水をもたらし、土中の微生物はあたたかいため活発に活動する。
より多くの二酸化炭素を排出し、雨水はその二酸化炭素を取り込んで弱酸性となり、石灰岩を溶かし込んでいく。
最後に雨水は洞窟の空間へと染み出し、水と石灰岩の成分が分離して鍾乳石が形成される。
住所 沖縄県南城市玉城字前川1336
電話番号 098-949-7421
営業時間 9:00~18:00(最終受付17:00)
定休日 年中無休
撮影地 沖縄本島 南城市